ナンシー・ペロシ下院議長、「かわいそうなティム」クックがポール・ライアンのために資金集めをしていることは、アップルCEOが誤ったアドバイスを受けたことを示していると発言c

下院少数党院内総務のナンシー・ペロシ氏は、本日行われたティム・クック氏によるポール・ライアン下院議長のための資金集めイベントに不満を抱いている。 サンフランシスコ・クロニクル紙 によると、民主党のペロシ氏は今朝、このイベントについて質問された際、アップルCEOへの助言が不十分だと発言した。

「かわいそうなティム。彼は本当にいい人なのに、誰かが彼に悪いアドバイスをしたんだ」と、サンフランシスコ選出の民主党下院少数党院内総務ナンシー・ペロシ氏は月曜夜、15分間の電話インタビューの最後に熱く語った。「彼は政治についてそれほど深く考えていないんだろうね」

ポリティコは先週、クック氏の政治資金集めについて報じたが、これは下院で再選を目指すポール・ライアン氏と他の共和党議員に利益をもたらすものだ。

このプライベートな募金活動は、クック氏とアップルの関係者の多くにとって驚きだった。同社は先日、来月の共和党全国大会への資金提供や技術提供を断念したばかりだったからだ。この決定は、共和党が大統領候補に指名したドナルド・トランプ氏への抗議の表れだった。トランプ氏は今年初め、プライバシーと暗号化に関する公開討論会でアップル製品の販売禁止を示唆し、同様にアップル製品の完全米国生産を訴えている。

クック氏はアップルのCEO在任中、米国における結婚の平等とLGBT労働者の職場における平等な保護を訴えるなど、政治的にもかなり声高に発言してきた。しかし、彼が共和党政治に関心を持っているのは、アップルが法人税改革に継続的に取り組んでいることに関係している可能性が高い。同社は海外資金の本国送金に対する税率について、度々不満を表明してきた。

Apple Watchの愛用者として知られているペロシ氏は、Appleがトランプ氏に抗議しながらも同氏を大統領候補に指名した党を支持していることにも異議を唱えているようだ。